3月の定休日は4日(水)及び毎週木曜日(5日、12日、19日、26日)です

コラム

香りには裏がある

香りには裏があるコラムイメージ
“いい匂い”が合わない人がいる時代の、洗濯とクリーニングの話

洗剤や柔軟剤の「いい香り」は、暮らしの気分を上げてくれるものです。
ただ最近は、香りの強い日用品で頭痛、吐き気、めまい、だるさなどを感じる人もいると言われています。体質や体調、生活環境によっては、香りが“快”ではなく“負担”になることがあるのです。
大切なのは「香りが悪い」と決めつけることではなく、合う・合わないがある前提で、選び方の幅を持っておくこと。今回はそのための視点をまとめます。

「香りが長持ちする」の裏側

香りが長く続くタイプは、「洗って落とす」工程のあとも衣類に残り続ける設計です。
それ自体はメリットですが、別の見方をすると衣類に何かが残り続けるということでもあります。自分は平気でも、家族や近い距離で過ごす相手、職場や公共空間などでは、香りの強さがすれ違いのきっかけになることもあります。
だからこそ、選ぶときは「香りの好み」だけでなく、周囲との距離感も含めて考えるのが安心です。

化学物質過敏症という考え方

香りや化学物質への反応には個人差があります。自治体も「化学物質過敏症」について情報提供を行 っており、日用品の香りや成分が引き金になるケースがあることが示されています(参考リンク参照)。

もし「最近なんとなく体調が落ちる」「特定の香りで気分が悪くなる」など心当たりがある場合は、まずは生活用品を無香料・微香に寄せたり、使用量を減らしたりして様子を見るのも一つの方法です。必要なら医療機関への相談も検討してください。

香料(柔軟剤等)によるアレルギー発症のメカニズム
— “赤ちゃん用・敏感肌向け”でも無条件に安全とは限らない

「赤ちゃん用」「敏感肌向け」と書かれていると、つい“安全”だと感じてしまいます。
実際に、会話の中でも「赤ちゃん用なら安全ですよね」という反応があり、そこで「思っていたより“良さそうに見える表示”だけで判断するは危ないかもしれない」という気づきがありました。

ただ、ここで大事なのは“赤ちゃん用=誰にとっても刺激が少ない”と決めつけないことです。
日用品は製品の良し悪しというより、体質や体調、使い方(量・すすぎ・頻度)で合う/合わないが出ることがあります。
不安がある場合は、次のように“確認して選べる状態”にしておくと安心です。

  • パッケージ裏の表示を一度だけ確認する
  • まずは使用量を減らして様子を見る
  • 体調が不安定な時期は無香料・微香に寄せる一
子供アレルギー、くしゃみの様子
「体内にたまる?」マイクロプラスチックの話は、“怖がらせる”より“減らせる”へ

最近はマイクロプラスチックについて、魚などの話だけでなく、人体への影響を懸念する声も増えています。
一部では、体内から微小な物質が検出されたという研究報告もあり、生活者として気になるテーマです。
ただし現時点で、一般向けの記事で「どの成分が、どの経路で、どれだけ健康影響があるか」を断定するのは難しいため、ここでは“怖い話”で終わらせず、できる範囲で減らす方向に寄せます。

  • 香りを強く残すタイプを「常用」ではなく、必要な時だけにする
  • 使用量を控える
  • 体調に違和感がある時期は無香料・微香へ切り替える
マイクロプラスチックイメージ
クリーニングの「匂い」が強いときに知っておきたいこと

ドライクリーニングから戻ってきた衣類に「いかにもクリーニングの匂い」が残っていると感じることがあります。
一般に、仕上げ時の工程や保管状況などで匂いが残ることもありますが、
溶剤の匂いが強く残っている場合は、揮発(乾燥)が十分でない可能性も考えられます。

  • 匂いが強い場合は、出したクリーニング店に相談して、再仕上げ(乾燥・仕上げ)を依頼するのが安心です。
  • そこまで強くなくても気になる場合は、収納前に1日ほど陰干しして、風を通してからしまうことをおすすめします。
クリーニングで大事な服を守るコツ:タグは買ってすぐ切らない

大切な洋服を長持ちさせるコツとして、意外と重要なのが洗濯表示(タグ)です。
タグには素材や洗い方の重要な情報が入っているため、買ってすぐ切らずに残すのがおすすめです。
もしタグが気になって切りたい場合は、スマホでタグの写真を撮って保存しておくと安心です。
クリーニングに出すときにその情報があると、仕上げの判断がしやすくなります。

ヨーヨー舎の考え:香りよりも「仕上がりの安心」と「負担の少なさ」を大切にする

ヨーヨー舎では、衣類をきれいにすることと同じくらい、人の体や暮らしにとって負担が少ないことを大切にしています。
たとえば、香りで“きれいになった感じ”を演出するのではなく、素材を傷めにくい洗い方や、仕上がりの清潔感(不快な匂いが残らないこと)を重視する考え方です。
香りの感じ方には個人差があり、体調や生活環境によっても変わります。だからこそ、できるだけ「強い香りに頼らない」方向で、衣類が気持ちよく着られる状態を整えることを基本にしています。
また、ドライクリーニング後に匂いが強く残っている場合は、単に“クリーニングの香り”ではなく、乾燥や揮発が不十分な可能性も考えられます。
ヨーヨー舎では、そうしたリスクも含めて、衣類を預かる側の責任として丁寧に扱うことを大切にしています。
「衣類は毎回洗えばいい」ではなく、素材によっては休ませたり、適切なケアを選んだりすることが、結果的に長持ちにつながります。

仕上がりの清潔感を感じる柔軟剤イメージ

-コラム